空き家①-3 空き家管理の苦労

祖父母が亡くなってから、我が家は兼業農家として立ち行かなくなりました。家族総出で やっとこさ できていた農業も祖父母のいない核家族となり、両親共働きの状況では、農地の世話がしきれなくなりました。農業にかけるだけの時間もお金も労力もなかったのです。
そして、山での生活を捨てて、町に家を買い、生活拠点を移して早10年…
実家が実質空き家になってからは、普段は町の生活拠点となる家に住まい、休日などを利用して空き家の風通し、田畑の管理を行う生活に変わりました。
両親には、先祖代々受け継いだ土地と思い出の詰まった実家を 売りに出す選択肢 は最初からありませんでした。そもそも、売りに出すためにかかる修繕費やリフォーム代などを捻出できませんでした。
田畑の管理については、最初は働きながら米作をしていましたが、やはり食物は生き物。遠隔地からでは、毎日の草取りや的確な時期に肥料を撒くなどの作業ができず、不作が続きました。わずかな農地に大きな農機具のメンテナンス費は割に合わず、早々に集落の方に生産を依頼することにしました。そして、メンテナンスに費用と手間がかかる農機具は全て売りました。
しかし、昨年(2018年)、ずっと米作をお世話になっていた方もご高齢でたくさんの農地は見きれないということで、今年(2019年)から米作はできなくなりました。
畑の方は、両親が細々と世話をしています。自給自足とまではいきませんが、実家の畑で採れた季節の野菜が食卓にのぼることもあります。
しかし、最近はサルが出没し、野菜全滅の年もありました。電気柵や網を設置しましたが、サルも賢いので、対策を講じては破られるの繰り返しです。
今の我が家は農業を最小限に、つまり実質空き家になった実家を見に行くついでにできる程度まで規模を小さく小さくしました。

Tottori 空き家活用の模索者

鳥取県の2件の空き家の管理運用を模索しています。今のところ、家族に空き家を手放す気持ちはなく、時々そうじに行っていますが、人の住む予定もなく… 私設図書室、または地域の集会所のような形にできないかと妄想中です… 空き家があるのはともに限界集落。空き家から考える 地域のミライ を記事にしていけたらと思います(^^)

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